ついにこの時がやってきました。 宮崎を出発してから数年(※『日本書紀』の暦では6年とも言われます)。 数々の悲劇、奇跡、そして勝利を経て、イワレビコはついに日本の中心・大和の地を平定しました。
神武天皇物語、感動のフィナーレです。
橿原(かしはら)に宮殿を建てる
イワレビコは、大和の畝傍山(うねびやま)の東南、橿原の地に宮殿を建てました。 今の橿原神宮がある場所ですね。
そして、辛酉(かのとのとり)の年、1月1日(太陽暦で2月11日)。 彼は初代天皇として即位します。 これが、現在の「建国記念の日」の由来であり、日本という国が生まれた瞬間です。
彼は後に「神武天皇」とおくり名されますが、この時は「始馭天下之天皇(はつくにしらすすめらみこと)」――初めて国を治めた天皇、と呼ばれました。
アイドルオタクに刺さる「八紘一宇」の精神
即位に際して、神武天皇が出した詔(みことのり=宣言)の中に、ある有名な言葉の元になった一節があります。 「八紘(あめのした)を掩(おお)ひて宇(いえ)にせむ」
難しい言葉ですが、超訳するとこうです。
「世界中の人々を、ひとつの屋根の下に暮らす家族のように仲良くしよう」
これ、すごくないですか? 武力で敵を倒してきた後の第一声が、「俺が支配者だ!」ではなく、「みんな家族になろう」なんです。
私が推しているアイドルのライブでも、最後にメンバーが「ここにいるファン全員、私たちは家族だよ!」って言ったりしますが、その究極系がここにあります。 支配ではなく、「和」を求めた。 これが、日本という国のオリジン(原点)にある精神なんです。
127歳の大往生、そして伝説へ
『日本書紀』によると、神武天皇はその後、国を治め続け、なんと127歳(!)まで生きたとされています。 長寿すぎますね。でも、古代の時間はゆったり流れていたのかもしれません。
彼の死後も、その血筋は途絶えることなく現代まで続いています。 126代、2600年以上。 世界中どこを探しても、こんなに長く続いている王室(皇室)は他にありません。 ギネス級のロングラン公演です。
私たちが受け継ぐもの
神武天皇の物語は、ただの「昔話」ではありません。 困難に立ち向かう勇気、失敗しても立ち上がる強さ、そして「みんなで仲良く暮らそう」という願い。 これらは、現代を生きる私たち日本人(そして世界のアイドルファン!)の心にも響くものです。
紀元前660年。 一人の男が夢見た「家族のような国」の中で、今、私たちは生きています。 そう思うと、いつもの日本の風景が、ちょっとだけ尊く見えてきませんか?
以上、全4回にわたる「神武天皇物語」でした! 次回からは、再び歴史の年表に戻って、日本と欧州の歴史を追いかけていきますよ。
(完)


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